―現役予備校講師が現場で感じていること
はじめに
これまで医学部志望の生徒を数多く見てきましたが,指導している最中に
「このままだと厳しいな」
と感じる瞬間には,はっきりとした共通点があります。
それは,才能の差でも,努力量の差でもありません。
多くの場合,
考え方や学習姿勢が,医学部入試と真逆の方向を向いている
ただそれだけです。
この記事では,現役で医学部受験を指導している立場から,「どれだけ教えても伸びにくい生徒」に共通する特徴を整理します。
説明を理解できない・指示を再現できない
理解力が中学生以下の状態になっている
どれだけ噛み砕いて説明しても,
- 解説の意味が分からない
- 何をどうすればいいのか分からない
という状態のままの生徒がいます。
これは知識不足以前に,説明の構造を追う力が欠けている状態です。
医学部入試では,「与えられた条件を正確に読み取り,再現する力」が必須です。
ここが弱いと,どの科目でも頭打ちになります。
言われたことを言われた通りにしない
数学の問題演習でヒントを出しても,
- 指示通りに手を動かさない
- 勝手な解釈をして別のことを始める
こうした生徒は非常に多いです。
結果として,意味が分からない作業を延々と続けることになり,「やっているのに伸びない」状態に陥ります。
手を動かさず,判断が早い
頭の中で少し考えて,
「この方法では解けなさそうだ」
と判断し,別の解法を探し始める生徒がいます。
しかし実際には,最初に考えていた方法で解ける問題だったというケースは非常に多いです。
これは思考力の問題ではありません。手を動かして検証する前に諦める癖の問題です。
面倒な計算・試行錯誤を避ける
「あとは計算だけ」をやらない
連立方程式を立てて,「あとは計算するだけ」という場面で,
「それは授業外でやります」
と言う生徒がいます。
一見,時間を有効活用しているように見えますが,これは危険です。
- 計算を簡単にする工夫
- ミスを減らす手順
- 見直しポイント
こうしたものは,計算の途中でしか身につきません。
考えるべき時間を惜しむ
試行錯誤が必要な場面で,
- 「分かりません」
- 「教えてください」
とすぐ答えを求める生徒は伸びません。
医学部入試では,考えている時間そのものが得点源です。
考えずに答えを知る癖がつくと,本番で踏ん張れなくなります。
計算ミスと向き合わない(自分で計算ミスを探さない)
式は合っているのに答えが違うとき,
「どこが間違っているか分かりません」
と言って,すぐ解説を求める生徒がいます。
これでは,計算ミスは一生減りません。
本来は,
- 自分がどこで間違えやすいか
- どの計算が危険か
を把握する絶好の機会です。
試験本番では,「ここで間違えたら全滅する」という箇所を自分で見直せるかどうかが,
合否を分けます。
アドバイスを受け入れない(「でも…」で全てを打ち消す)
アドバイスを求めてきたにもかかわらず,
- 「でも時間がなくて」
- 「でも自分には合わなくて」
と,何かにつけて反論する生徒がいます。
こうした生徒は,結局アドバイス通りにやらないため,どの科目でも伸びません。
伸びない最大の原因は,能力ではなく態度です。
どれくらい致命的か
これらの癖はどの大学でも不利ですが、特に私立医学部では「再現性」「計算精度」「粘り」が点数に直結します。だからこそ、思考習慣の修正が合否を分けます。
まとめ
ここまで読んで,
「自分にも当てはまるかもしれない」
と感じたなら,それは 改善できる余地があるということです。
伸びない生徒の特徴は,裏を返せば 伸びるための修正ポイントです。
理数ゼミでは,
- 解けるかどうか
- 知識があるかどうか
よりも,
考え方が医学部入試の方向を向いているか
を重視して指導しています。
当てはまる項目が多かった場合、やるべきことの優先順位だけで伸び方が変わります。
理数ゼミでは、医学部受験に必要な「考え方の矯正」から一緒に整えます。

